美容院で使用されている【ハサミ】を【シザー】といいます。
カットをする中で大事な事の一つが道具です。道具がなければ切る事もできません。
シザーの種類は大きく分けると3種類あります。
- シザー
- セニングシザー
- レザー
シザーとは・・・
髪の長さを切ったりデザインを作る為の鋏です。
セニングシザーとは・・・
髪の量を調節しデザインの手助けを作る為の鋏です。
レザーとは・・・
髪の長さ&毛量を切る刃です。
レザーはカミソリみたいな刃で、今使用する美容師さんは少ないと思います。
私も使用しませんし、レザーカットの勉強をした事がありません。
レザーを使用したカットで、傷んだ!と言われる方が多いと思います。
それは、レザーが悪いのではなく、レザーの刃が原因かと思います。
原理的にはシザーは挟んで切る、レザーは滑らせて切る。のテコの原理を利用し切ります。
包丁も滑らぜて食品を切りますが、刃がボロボロであれば食材もボロボロになり傷んでしまいます。
レザーも同様にボロボロの刃で髪を切ればボロボロに傷んでしまいますし、切れ味が悪いので、振動が頭皮に伝わり痛いと感じると思います。
レザーは長さも毛量も同時に整える道具であり、正しい使用をすれば、良い道具だと思います。
ですが、長さも毛量も同時に整えるので、難しい道具でもあり、私は使用していません。
何本もシザーは必要なの?
私は見たことはないですが、1本のみで作業を行う美容師さんがいます。
髪の毛量を調節するセニングシザーは使用せず、長さを調節するシザーで全てを行います。
私もお客様の要望があれば、鋏1本で行う事が出来ますが、細かい作業が困難になってしまうのが現実です。
ちなみに、現在私のシザーの本数は2本です。
シザーとセニングシザーの2種類のみです。
昔は4本以上。腰に付けていましたが、実際使用するのは2本しか使わず、見た目だけで本数をもっていました。
ハサミの金額は高いの?
一般的の美容師さんのシザーの金額は1本1万~30万ぐらいまであります。
金額の差はブランド力やオプションや素材です。
ブランド力は、どの商品にもありますが、有名な物は高い。
昔からのシザーメーカーや包丁で有名なメーカーさんは高いです。
オプションとは、シザーのカスタマイズです。
ハサミもオシャレに!と思う美容師さんも多いです。
例えば、シザーの色が【青】や【黒】や【ピンク】のハサミをみた事はありませんか!?
チタン加工して色を付けているのですが、切れ味は変わりませんが、見た目がオシャレにみえます。
私も【青】を使用していた時代がありました。
そして、ハサミの音が『カチッカチッカチ』と切る度に聞こえるシザーを使用している美容師さんはいませんか!?
これも切れ味は変わりません。音が鳴った方がカッコイイからです!リズムが取りやすいから!と言う美容師さんもいます。
ちなみに私もカチカチするシザーを使っていた事がありました。
あとは名前を彫ったりすれば高くなりますし、宝石やデザイン加工を依頼すれば、◯十万としてしまいます。
そして、最後に素材です。
シザーはステンレスやスレンレス合金が多く使用されてます。包丁もステンレス素材が多いと思います。
ステンレス素材は切れ味が良いですが、刃こぼれなどの持ちが悪いのが特徴です。
そして私が使用している素材のコバルトです。
一般的に【コバルト】という金属は聞いた事はないと思いますが、美容業界ではステンレスの次に多く使用されています。
コバルトの素材は、しなやかで固い。のが特徴です。
私がコバルト素材を使用する理由は、コバルトシザーで作る髪型は、やわらかい仕上がりになる。と感じるからです。
切れ味の持ちはステンレスより良いですが、落としたりすると欠けやすいのも特徴です。
それ以上に高価な素地が【ダマスカス】と【ハイス鋼】の素材がありますが、私は見たことも無ければ
手に持った事もありません。今の所は必要ありません。
色々なハサミの種類や素材や値段がありますが、道具の手入れが一番大事だと思います。
常に切れ味が良いシザーを提供する事が大切です。
私はシザーが2本あれば充分です。